ごく稀にですが、お客様から「トレーニングを指導するうえで、一番重要視しているものは何ですか?」とのご質問を受けることがあります。こういった鋭くマニアックな質問は、個人的に大歓迎です。
今回の記事は、競技力向上にしろボディメイクにしろ、トレーニングを指導するうえで一番重要視しているものについて書き綴っていきますが、最初に結論から申しますと、それは「フォーム」です。
つまり「適切なフォームでトレーニングを行うこと」を私は一番重要視しています。
そして、これは「トレーニングを指導するうえで」だけではなく、お客様が自分自身でトレーニングを行うときも、私自身がトレーニングを行うときにも当てはまります。
なぜこのような主張をするのか理由をお話しします。
理由その1. 安全性が高まるから
トレーニングで「怪我をしたい」という人はまずいないはずです。怪我は基本的に痛みを伴いますし、トレーニングができなくなるほか、日常生活にも支障が出ます。そのため、トレーニングでは、怪我のリスクを下げるに越したことはありません。
では、一体どうすれば怪我のリスクを下げる = 安全性を高めることができるのかというと、それは「適切なフォームでトレーニングを行うこと」です。
(スクワットやデッドリフトで腰を丸めちゃいけないのはなぜ?)や(ベンチプレスを行うと肩が痛くなる人へ 痛みの原因はフォームにあり)でも書いていますが、フォームが少し変わるだけで、腰や肩への負担も変わってきます。
理由その2. 効果が高まるから
トレーニングで「効果を出したくない」という人はまずいないはずです。そもそも本来トレーニングは「ジャンプ力を高めて、バスケのリバウンド獲得率を増やしたい」や「細く引き締まった身体になって、意中の彼を振り向かせたい」というように、何らかの目的を達成する手段です。効果が高いに越したことはありません。
では、一体どうすれば効果を高めることができるのかというと、それは「適切なフォームでトレーニングを行うこと」です。
詳しくは(こちらの日本語文献)や(こちらの英語文献)を見ていただきたいのですが、フォームが少し変わるだけで、効く部位や挙上できる重量も変わってきます。
まとめ
私は、トレーニングを指導するうえで「適切なフォームでトレーニングを行うこと」を一番重要視していますが、その理由は、安全性と効果が高まるからです。
さらに言うなれば
↓
モチベーションのアップや継続に繋がる
↓
最終的に結果が出やすくなる
からです。
もっとも、フォーム以外にも、扱う重量であったりこなす回数であったり、重要な項目は多々ありますが「一番重要視しているものは何ですか?」と聞かれたら、やはりフォームと答えます。