スク膝④ 可動域と効果・脊柱の屈曲と椎間板内圧

 

前回の記事(スク膝③ ニーイントゥーアウト・せん断力と膝の傷害)に引き続き、覚えてもらいたい知識を書き綴っていきます。

1.支持基底面と重心線
2.ニーイントゥーアウトと膝の傷害
3.せん断力と膝の傷害
4.可動域と効果
5.脊柱の屈曲と椎間板内圧

今回の記事は「4.可動域と効果」「5.脊柱の屈曲と椎間板内圧」についてです。なお、覚えてもらいたい知識はこれで最後になります。

可動域と効果

可動域は「(関節の)動く範囲」を指します。下の写真は、スクワットを行う男性を写したものですが、可動域の大きさはA>Bです。つまり、Aの方が可動域を大きく取っています。

スクワットをはじめトレーニングでは、しばしば「可動域を大きく取りましょう」と言われます。皆様も、一度はこのセリフを聞いたことがあるのではないでしょうか?

では、なぜそのように言われているのかというと「可動域を大きく取った方が、筋力・筋肉量がより増加した」とのデータがあるためです(詳しくはこちらの英語文献こちらの英語文献を参照)。

 

脊柱の屈曲と椎間板内圧

私たちの背中には、脊柱(背骨)が一本走っています。脊柱は、積み木のように積み重ねられた「椎骨」と呼ばれる骨により構成されているのですが、この椎骨と椎骨の間には「椎間板」と呼ばれる軟骨が存在しています。下の写真の赤矢印が椎間板です。

椎間板は構成成分の関係で弾力性に富んでおり、脊柱の動きを滑らかにするほか、椎骨にかかる衝撃を吸収する作用を持っています。いわゆる「クッション」だと思ってもらえれば大きな問題はありません。

スクワットをはじめトレーニングでは、しばしば「腰を丸めないように = 脊柱を屈曲させないように」と言われます。皆様も、一度はこのセリフを聞いたことがあるのではないでしょうか?

では、なぜそのように言われているのかというと、腰を丸めると「椎間板にかかる圧力(椎間板内圧)が上昇し、腰に大きな負担がかかり、椎間板ヘルニアなどの傷害のリスクが高まる」とのデータがあるためです(詳しくはこちらの英語文献を参照)。

 

まとめ

・「(関節の)動く範囲」が可動域。
・「可動域を大きく取った方が、筋力・筋肉量がより増加した」とのデータがある。
・椎間板は、脊柱の動きを滑らかにするほか、椎骨にかかる衝撃を吸収する作用を持つ。
・腰を丸めると = 脊柱を屈曲させると「椎間板にかかる圧力(椎間板内圧)が上昇し、腰に大きな負担がかかり、椎間板ヘルニアなどの傷害のリスクが高まる」とのデータがある。

なお、可動域と効果について詳しく知りたい方は(筋トレでは取る可動域で効果は変わるか?可動域を大きく取るべきか?)を、脊柱の屈曲と椎間板内圧について詳しく知りたい方は(スクワットやデッドリフトで腰を丸めちゃいけないのはなぜ?)をご覧ください。

 

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