【アスリート】競技力向上 理論編① アスリートにおいてなぜトレーニングは重要なのか?

 

結論からお話ししますが、アスリートにおいて、トレーニング(筋トレ)を行うことは非常に重要です。

しかし、なぜトレーニングが重要なのかを詳細に説明したWEBサイトは少なく、むしろ「トレーニングは不要です」という言葉を目にすることもあります。

そのため、今回の記事は、アスリートにおいてトレーニングがいかに重要なのかを書き綴ります(長くなるため、シリーズ化し複数回に分けます)。

もっとも「アスリート」という単語を先ほどから使用していますが、ここでのアスリートとは「何らかのスポーツ競技を行っており、その競技のパフォーマンス(競技力)を少しでも高めたいと思われている方」を指しています。ゆえに「プロ」だけでなく「一般」の方にも当てはまる内容となっています。

競技力は様々な要素の合計値によって決定される

例えばですが、誰か大切な方(お世話になっている会社の上司や、大好きな恋人など)を自宅に招き、ホームパーティーを開くことになったとします。皆様は「素晴らしい料理を振る舞おう」と考えているとします。

では、このとき一体に何に気をつけるべきでしょう?「味」でしょうか?「盛り付け」でしょうか?「彩り」でしょうか?「器」でしょうか?それとも「出すタイミング」でしょうか?

できることであれば、それら全てに配慮すべきです。

もし仮に「味」が素晴らしかったとしても「盛り付けがひどく雑」や「彩りが物足りない」「器がひび割れている」「出すタイミングがめちゃくちゃ」では、素晴らしい料理とは言えません。

一方「味」はそこそこだとしても「盛り付けが丁寧で美しい」や「彩りが豊富で目でも楽しめる」「料理の雰囲気と器がマッチしている」「出すタイミングがバッチリ」では、素晴らしい料理になりえます。

つまり、何を言いたいのかというと「料理の素晴らしさ」は様々な要素の合計値によって決定されるということです。

ここでは、身近な例として「料理」を挙げましたが「音楽」や「絵画」そのほか「建築物」にも当てはまります。そして、ここで重要なのは「競技力にも同じことが言えるということです。

では、競技力を決定する要素には何があるのかというと、代表的なものとしては「技術」が挙げられます。「しばしばテレビ中継がされる」「学校の体育の授業に含まれている」との理由から、日本でも馴染みの深いスポーツとして、バレーとサッカーを例に取りますが、

・バレーにおいて:アタックやサーブの打ち方。レシーブやトスの上げ方。
・サッカーにおいて:シュートやパスの蹴り方。ドリブルやトラップの仕方。

などが技術に該当します。

つまり「そのスポーツで必要となるテクニック」これが技術です。

また、技術以外の要素としては「メンタル」や「戦術」が挙げられます。

・メンタル:心の強さ、気持ちの強さ。真の実力を本番でいかに発揮できるかどうか。
・戦術:作戦、戦略。「相手チームには〇〇という選手がいるが、この選手は△△が弱点だ。だからそこを集中的に狙おう」といった具合。

このように、競技力は「技術」「メンタル」「戦術」など様々な要素の合計値によって決定されるわけです。

しかし、ここで忘れてはいけない要素がもう1つあります。それが「身体能力」です。

身体能力の代表例としては「筋力」や「筋の収縮速度」「パワー」などが挙げられます。

・筋力:筋肉が発揮する力。いかに大きな力を筋肉が発揮できるかどうか。
・筋の収縮速度:筋肉が収縮する速度。いかに速く筋肉を収縮させる(関節を動かす)ことができるかどうか。
・パワー:「筋力」と「筋の収縮速度」をかけたもの。

もっとも、これらは専門的な用語が含まれますので、少しわかりにくいかもしれません。そのため、これらを噛み砕き、さらに具体的な例を出すのであれば「ジャンプ力」「スプリント力」「方向転換能力」などが、身体能力として挙げられます。

・ジャンプ力:いかに高く跳ぶことができるかどうか。
・スプリント力:いかに速く走ることができるかどうか(ダッシュ力)。
・方向転換能力:切り返し能力のことで、反復横跳びやコーンを置いたジグザグ走などが該当する。
(※高く跳ぶための「しゃがみ方」や、速く走るための「腕の振り方」切り返しの際の「身体の傾け方」といった技術も必要にはなります)

では、これら身体能力が、本当に競技力を決定する要素かどうかを確認してみましょう。

バレーでは、ジャンプ力は必要になるでしょうか?これは、もちろん必要になります。ジャンプ力があれば、高い位置からアタックを打ったり、相手選手のアタックをしっかりとブロックできるでしょう。

今度は、種目を変えてサッカーを例に取りますが、サッカーでは、ジャンプ力は必要になるでしょうか?これも、もちろん必要になります。高く飛んできたボールに対し、ジャンプをしてヘディングで競り合う瞬間がありますが(コーナーキックやゴールキックなど)、ジャンプ力があれば、ヘディングシュートをして得点を決めることができたり、相手チームにボールが渡るのを防いだりできるでしょう。

また、スプリント力も必要になります。ドリブルで突破しようとする相手選手を追いかけたり、逆にドリブルで突破しようとして相手選手に追いかけられる瞬間がありますが、スプリント力があれば、より早い段階で相手選手に追いつけたり、相手選手を引き離すことができるでしょう。

そして、方向転換能力も必要になります。方向転換能力があれば「右、左、いや実は右」といった具合に、質の高いフェイントを行うことができるでしょう。

このように、身体能力は競技力を決定する要素であるわけです。

 

トレーニングは身体能力を効果的に向上させる手段である

「身体能力は競技力を決定する要素である」と先述しました。そのため、身体能力を向上させれば、結果として競技力の向上が期待できます。

では、一体何を行えば身体能力は向上するのかというと「運動経験のない方」や「その競技経験のない方」においては「その競技を行うだけで身体能力の向上が期待できます

おそらく、皆様にもご経験があると思うのですが「最近、バレーを始めたんだけど、高く跳べるようになった(ジャンプ力が向上した)」や「最近、サッカーを始めたんだけど、速く走れるようになった+切り返しも速くなった(スプリント力・方向転換能力が向上した)」という具合です。

ジャンプしたり、スプリントしたり、方向転換したりすることで「いつも以上の大きな刺激」が加わり、その環境に合わせて身体が適応(発達)したためです。

しかし、それを繰り返せば、やがては「いつも以上の大きな刺激」ではなくなってしまいます。結果、それ以上の発達が期待できない場合が出てきます。

つまり、ある程度「運動経験がある方」や「その競技経験がある方」においては「その競技を行うだけでは身体能力の向上が期待できない場合が出てくる、ということです(頭打ちになったり、向上はすれど微々たるものであったり)。

では、一体何を行えばこの状況を打破できるのかというと、ここで登場するのが「トレーニング」いわゆる「筋トレ」になります。

トレーニングでは、バーベルやダンベルなどの重りを使用するため、その競技以上の負荷(刺激)を加えることが可能です。また、段階的に、かつ細かに負荷(刺激)を増やし続けることができますので、適応(発達)→負荷(刺激)を増加→適応(発達)→負荷(刺激)を増加……と繰り返し行うことも可能です。

つまり、トレーニングは「身体能力を効果的に向上させる手段である」ということです。

次回に続く。

 

まとめ

・競技力は、様々な要素の合計値によって決定される。
・代表的な要素としては「技術」「メンタル」「戦術」など。
・しかし、忘れてはいけない要素がもう1つある。
・それが「身体能力」である。
・身体能力の代表例としては「筋力」「筋の収縮速度」「パワー」などが挙げられる。
・これらを噛み砕き、さらに具体的な例を出すのであれば「ジャンプ力」「スプリント力」「方向転換能力」などが、身体能力として挙げられる。
・身体能力は競技力を決定する要素であるがゆえ、身体能力を向上させれば、結果として競技力の向上が期待できる。
・「運動経験のない方」や「その競技経験のない方」においては「その競技を行うだけ」で身体能力の向上が期待できる。
・しかし、ある程度「運動経験がある方」や「その競技経験がある方」においては「その競技を行うだけ」では身体能力の向上が期待できない場合が出てくる。
・この状況を打破できるのが「トレーニング」である。
・つまり、トレーニングは「身体能力を効果的に向上させる手段」である。

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